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がん免疫ワクチン治療の分類を分かりやすく説明すると:

免疫力が落ちているとか、よく免疫という言葉を使いますね。身近なようで、よく分からないのが免疫という言葉。

医学の中でも免疫学は、この30年くらいの間に驚く程急速な進歩を遂げている学問だそうです。

現代の免疫学では、「免疫とは、自己と他人を区別して他人を排除しようとする体の仕組である」と定義されています。この免疫で活躍するのが、血液細胞の一種であるリンパ球細胞達であると言われています。がん細胞は、もともとは自らの正常細胞であったものが遺伝子変異により異常細胞となったものですので、免疫システムからは他人として認識され排除される対象なのです。

リンパ球の中にもいろいろな種類がありますが、生まれた時から備わっている防御システムの担い手を自然免疫といいます。中でも特に有名なのがNK細胞(ナチュラルキラー細胞)です。自然免疫は、その細胞が自分に属さない細胞を発見(接触)した際にこれを排除する(自殺させる)ことが出来ます。しかしながら、自然免疫の細胞は、攻撃すべき相手(細胞)を特定する力がありません。これを特異性が小さいと言います。この自然免疫の細胞から作られている癌ワクチンは、活性化リンパ球療法LAK療法NK細胞療法など様々な種類がありますが、がん細胞を特異的に攻撃するものではないので、果たして有効ながん治療と言えるのかという議論があります。

そこで治療法の開発者は、がん細胞を探し当てて攻撃してくれる免疫細胞を作ろうという風に考えました。その結果白羽の矢が立ったのが、細胞傷害性T細胞です。この細胞のように、攻撃する相手の特徴を学習する力のある免疫細胞のことを、獲得免疫と言います。獲得免疫の細胞に何かを学習させるのに、一番いい方法は樹状細胞を先生にすることです。樹状細胞にがんの目印を教える方法がいろいろと考えだされました。がん細胞の目印となるタンパク質をがん抗原と呼びます。これらのがん抗原を樹状細胞が食べやすい大きさにしたものをペプチドと呼びます。樹状細胞に特定のペプチドを食べさせることで作る癌ワクチンのことを、樹状細胞ワクチンと言います。

従って、自然免疫のワクチンよりは、獲得免疫のワクチンの方が、よりがん治療としては進んだもののはずです。アメリカの厚労省であるFDAは2010年に初めて、Dendreonという会社が開発した、Provengeという前立腺癌の治療法としてPSAを抗原とした樹状細胞ワクチンを認可しました。ところが、その後新たな樹状細胞ワクチンは認可されていません。どうしたのでしょう。当時の考え方は、がん抗原とはなるべく多くの癌腫に共通してみられるタンパク質であるべきだという考え方でした。そこでこのような代表的ながん抗原を目印として覚え込ませた樹状細胞ワクチンが数多く表れましたが、あまり良い結果が出ずにいるのでした。

ところが、この樹状細胞のアプローチが間違っていたことが、2011年以降の近年の研究で明らかにされたのです。即ち、細胞傷害性T細胞は、どのがん細胞にも表れるようなタンパク質をターゲットにしてがん細胞を攻撃しているのではなく、その人固有の遺伝子変異を起こした分子をターゲットにしているということが分かってきたのです。この新たなターゲットのことを、ネオ抗原(ネオアンチジェン)と言います。ここで、難しいのは、どのようにして個人に固有の遺伝子変異を、樹状細胞に教え込み、更には細胞傷害性T細胞にその情報を伝えるかという方法論です。2017年現在、最先端のがんワクチン開発会社(Neon Therapeutics)は、患者さんのがん細胞を遺伝子検査してターゲットを特定するといったアプローチをとっています。

実はフュージョン細胞は、この最新のアプローチと同じ結果を、実にシンプルな手法で実現させているのではないかということで、非常に画期的だと評価を頂いているものなのです。仕組は単純で、患者さんのがん細胞を患者さんの樹状細胞と融合(フュージョン)させてしまうというものです。融合することによって、患者さん固有のがん情報が樹状細胞に伝わり、これにより多種類のターゲットを細胞傷害性T細胞に狙わせることが出来るというものなのです。

このように、フュージョン細胞治療は、本当に2017年時点での最新の考え方を具現化しているという点で、サイエンス的にも素晴らしい治療法と言えるのではないでしょうか。

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