抗がん剤認可で重視される”奏効率”の測定期間はたったの4週間

エビデンスベース治療という美辞麗句に隠された、抗がん剤の効果についての驚きの真実

ほとんどのがん腫で、進行がんの状態であったり、再発や転移がある場合には、化学療法をやることになっています。

このことは、各がん腫の標準治療ガイドラインを見れば分かりますので、例えばこちらの日本癌治療学会のサイトで調べることが出来ます。

そしてこの抗がん剤治療は、エビデンス(根拠)に基づいた治療であるということが強調されています。ここではよく知らされていない奏効率という基準が使われていて、奏効率が30%以上だから厚生労働省の認可が得られた薬であるというようなことになっています。

ところが、この奏効率といういかにも治る比率のような言葉の真実の意味が、実は「えっ」というようなものだということは、ほとんど一般人には知らされていません。

 

厚生労働省の認可で重視される奏効率の基準期間はたったの4週間だという事実の意味すること

それでは、奏効率がどのように計算されるかを見てみましょう。

奏効率=(CR+PR)÷治療患者総数×100%

CR(完全寛解)=存在していたがんが、画像診断上完全に見えなくなり、その状態が4週間以上継続。

PR(部分寛解)=その存在しているがんが、レントゲン写真や、CT、超音波検査などの画像診断上の面積で2分の1以下の大きさに縮小し、その縮小状態が4週間以上継続すること(病変部の面積で計算しますから、長さだと約30%の縮小で良いことになります。0.7×0.7=0.49で、ほぼ50%です)

ここでわれわれが驚くポイントは、たった4週間の間だけ効果が継続すれば、その抗がん剤は有効であるということになっているということなのです。もうこれって、一体どんな基準なのとびっくりしてしまうのですが、これが実は非常にシビアな現実ということになります。でもこのことを含めて、しっかりと説明してくださるお医者さんってあまりいないのではないかと思います。

 

フュージョン細胞治療(現時点で唯一がん細胞のエスケープ変異に対抗できる、がん免疫治療)は、いずれがん治療の主役に

前述のように、エビデンスベース治療は確かに膨大なデータに基づいたものですので信頼性があるのは間違いないのですが、その効き目がほんとうに寿命を延ばしてくれるものなのかどうかについてはあまり信頼できないという事実があることをお示ししました。ですから、自主的によりよい治療法を探そうとする患者さんが、がん免疫治療(中でもフュージョン細胞治療)を検討されることは、全く否定されるべきものではないということを申し上げたいのです。

実は、私共は「抗がん剤の役割は、がん細胞を殺すだけではなく、実は自らの免疫システムががん細胞を殺す方向に動くことを補助する役割を演じているという側面もあるという多数の海外研究論文」の存在に気が付き、注目しています。

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