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がん(ペプチド)ワクチンの欠点克服を意図して開発された「フュージョン細胞治療」

がん(ペプチド)ワクチンについては、NHK番組などでも大々的に取り上げたことがあったので、大変期待されていましたが、世界で臨床試験3連敗という残Book_念な結果となったことを、専門誌日経バイオテクONLINEが伝えていますので、下記に引用します。

「がんに対するペプチドワクチンのフェーズIII臨床試験失敗のニュースがまた入ってきました。英国GlaxoSmithKline社が開発中の悪性黒色腫に対するペプチドワクチンMAGE-3Aの臨床試験(DERMA試験)結果解析の途中経過が、2013年9月5日に発表されました。悪性黒色腫患者の68%がMAGE抗原を発現しており、このワクチンに対する期待は高まっていましたが、今回の結果で一気に萎んでしまいました。残念ながらDERMA試験の2つあるエンドポイントである無増悪期間の延長はプラセボと比較した結果、統計的有意差を得ることができませんでした。今回の臨床試験では対象患者がMAGE抗原を発現していることは確認していました。2011年10月に米国食品医薬品局が発表したがんワクチンの臨床治験のガイダンスでは、臨床試験の結果は全生存率や生存期間で評価するのが好ましいとしていますが、この臨床試験はそれが発表される以前のプロトコールでした。しかし、発症から死亡まで急速に悪化する悪性黒色腫では、無増悪期間が延長せずに全生存期間が伸びるということは考え難いのも事実です。

昨年の12月にはスイスMerck/Serono社が開発していたがん抗原MUC-1のペプチドワクチン「Stimuvax」(現在は、L-BLP25と呼称、25アミノ酸、リポソーム製剤)のフェーズIII臨床試験も、非小細胞肺がんの患者を対象にした成績では臨床試験の主要評価項目(エンドポイント)である全生存期間の延長を示すことができませんでした。また、それに先立つ昨年の2月にはわが国のベンチャー企業、オンコセラピー・サイエンスの膵臓がんに対するペプチドワクチン、OTS102のフェーズII/IIIも臨床的な優位性を示すことができず、失敗に終わっています。

つまり、がんペプチドワクチンの後期臨床試験は、3連敗ということです。当初、TVやマスメディアで喧伝されたがんペプチドワクチンの有効性は、期待倒れに現在の段階では終わったのです。」

大野典也先生は、「がん(ペプチド)ワクチンでは、MHCクラス2経由でした細胞障害性T細胞にペプチド情報が伝わらないので、細胞障害性T細胞が、癌細胞を特異的に殺させることは難しい。」「だからこそ、MHCクラス1経由の癌情報の伝達を起こさせる為に到達した方法が、がん融合細胞を使った第5世代の免疫療法であるフュージョン細胞治療なのだ。」と当初から言ってきています。ある意味では、上記のがんワクチンの結果は大野先生の想定範囲内であったということです。

 

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