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フュージョン細胞治療

大野典也先生は、細胞学の世界的研究者です。慈恵医科大学教授に就任する前は、米国コロンビア大学医学部教授でした。そして長くハーバード大学客員教授として、ハーバード大学医学部ダナファーバー癌研究所のキーフ教授(現役)との共同研究を進め、癌細胞治療では画期的なフュージョン細胞治療の共同発明者となっています。さらに米国での特許も取得しています。慈恵医科大学では初代DNA研究所所長をつとめられました。御成門の慈恵医科大学病院の外来病棟の後ろにそびえるあの高層ビルがDNA研究所です。

「フュージョン細胞治療」は、患者自身の癌細胞と患者自身の幹細胞から、ひとつの融合細胞を作る独特な技術により成り立っています。この融合細胞の特徴は際立っています。全ての癌抗原を表面提示化します。この融合細胞を培養増殖し、自身に点滴することにより、体内の癌細胞が融合細胞と同じく癌抗原を提示しますので、自身の免疫系が癌細胞のみを攻撃することが可能になると考えられているそうです。過去の治験でも、特筆すべき副作用が見られなかったというのは、やはり自分自身の細胞だからでしょうか。

LAK法やNK法との決定的な違いは、ご本人の癌細胞が必要であるということです。即ち、手術の前に大野先生とご担当の外科の先生とでお打合せを行い、フュージョン細胞治療に使うための癌細胞を取っておかなければ、この治療は受けられません。幹細胞は末梢血からも採取できますので、問題は癌細胞の確保です。

ですから、「癌の告知を受けたら、すぐにご相談いただけるのが理想です」と大野先生はおっしゃいます。大抵の大学病院の外科の先生でしたら、大野・キーフ法にご理解をいただけるはずなので、相談いただければ主治医に説明しますと大野先生は言っています。

ご承知の通り、西洋医学における癌治療では、手術による外科的治療、放射線治療、そして抗がん剤を使う化学療法の3大治療法のいずれかを患者が選ぶようになっています。

癌細胞は非常に早く増殖しますので、かたまりを外科的治療で取ってしまうこと大きな意味があります。早期発見、外科的治療で完治するのが理想的です。

ただ残念なことに癌の再発が見つかった場合、再度外科的に処置できないことも多く、放射線治療や化学療法の比重が大きくなりがちです。

そして極端な場合、抗がん剤として試せるのはこれとこれだけ。それが効かなければ、緩和ケアをご紹介することになると思いますといった言葉が医師から患者家族へ、意外に早い段階で伝えられるようになってきているという事実もあるようです。

最近第4の治療法としての「細胞免疫治療」が、少しずつ出てきているのも、こうした背景があってのことだと思います。ただし、現在受けられる「細胞免疫治療」は「最先端」と謳っているものも実は世代が前のものであったりします。(細胞免疫治療の世代については2011.12.31付ブログをご参照下さい)

「フュージョン細胞治療」は、研究者であり発明者でもある大野典也先生とハーバードのキーフ教授のみ実施可能な治療法です。国内のどのドクターも医療機関も真似できません。(ちなみにキーフ先生はハーバードでは乳がんを治療しているそうです)

しかし当面は自由診療のみでの治療となるそうです。重粒子線治療などの高度先端医療を受けるのとほぼ同等程度の価格設定になるようです。一方で、民間保険会社のがん保険高度先端医療特約が使えるようにするための手続きも進めるとのことなので、民間のがん保険特約が使える日もそう遠くはないそうです。

 

 

 

 

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